短期売買と出来高の関係

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出来高とは、例えば今100000円の株が一株売買されたとしましょう。そのときの出来高は1です。買いたい人と売りたい人の間で売買が成立したとき注文が約定されます。そのときに成立した売買の数が出来高です。売買が成立した株数のこと。

 

「出来高は株価に先行する」こういわれるように出来高はデイトレード、スイングトレード等の短期売買の場合でも中・長期投資の場合でも売買の重要な判断材料になります。

 

出来高はその銘柄の人気を表すバロメーターです。出来高が多い銘柄は皆からの注目度が高い銘柄であるともいえます。人気のある銘柄、何か好材料が出た銘柄は売買が活況になり出来高も増加します。

 

簡単に言うと出来高のある銘柄は多くの人に売買されているので値が動きやすくデイトレード向きの銘柄が多いです。

 

出来高は株価が上昇する場面でも下落する場面でも必ず変化します。株価が上昇している場面で出来高が増加する場面では買いたい人が多いので買いによる影響で出来高が増えていると考えることができます。

 

心理的には「今買わないともっと上昇してしまう、早く買わないと」っと考えた人たちがわっと集まるわけです。逆に株価が下落している場面で出来高が増加する場面では売りたい人が多く売りによる影響で出来高が増加していると考えることができます。

 

心理的には「まだ下げるかもちれないもう怖くて持っていられない、一刻も早く売りたい」こんな人たちの売りが集まると急落して出来高が増加します。

 

出来高が少ない銘柄は値が上下大きく動きやすいです。板に開きがあることも多く買いたい、売りたい値段で売買できないことが多くなります。例えば今100円の値段がついている株があったとします。

 

でも売り板は109円こんな場面ではこの株を今すぐ買いたい人は109円で買いを出さなければいけないのです。

 

現在の値段よりもいたに9円の開きがありこの売買で値が上下大きく動いてしまうので下にも崩れてしまう恐れがでてくるのです。デイトレード初心者の方は出来高の少ない銘柄には近づかないようにしましょう。

 

出来高の少ない銘柄の特徴としてもう一つ。前者とは違って全く動かない銘柄があります。全然参加者がいない場合です。5分足チャートを見るとバーコードのようになってなっていたり、チャートが点のようになっている銘柄です。

 

そんな銘柄に手を出してしまうと売りたいときに売りたい値段で売れなくなってしまうので注意が必要です。

 

出来高が増加しやすい場面  

  • 上に株価がブレイクするとき
  • 下に株価がブレイクするとき

上下株価が大きく動きやすい場面でもあるので皆が注目する場面では参加者も多くなり出来高が増加しやすくなります。

 

  • 底値圏
  • 天井圏

「そろそろ株価は底値だと思うので買ってみるか」、「そろそろ株価は天井、高値だと思うので売ってみるか」、そんな人たちの売買が多くなると出来高は増加します。

 

  • 好材料が出たとき
  • 悪材料がでたとき

何か材料が出た場合もそれが好材料の場合は買いたい人が多く出てくるので買いによる売買が増加し出来高も増加します。逆に悪材料の場合は売りたい人が多く出てくるので売りによる売買が増加し出来高も増加します。

チャートと同様出来高についても大体こういう場面ではこんな風になりやすいだとかこんな傾向になるといったある程度の予測が出来るわけです。

 

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出来高と株価の推移  

  • 出来高を伴って株価が上昇するのは多くの資金が流入しているので信頼性が高く今後株価が上昇する可能性が高い
  • 出来高が少なく株価が上昇するのは資金の流入量が少なく信頼性が低いので今後株価が下がる可能性がある
  • 出来高が少なく株価が下落するのは資金流出量が少なくなってきているので上昇に転じる可能性がある
  • 出来高が多くて株価が下落するのは資金がまだ多く流出しているのでまだ下がる可能性が高い

出来高と人気度 の関係 

単純に考えてみると

 

株価が上昇していても出来高が減っている場合
売りたい人が減少している

株価が上昇して出来高も上昇している場合
買いたい人が増加している。高値圏では「まだまだ騰がる」と思っている人の買いと、「騰がりすぎだからこれから下がる」と思っている人の売りが集中し出来高が急激に増加します。

 

株価が下がっていて出来高も減少している場合
買いたい人が減少している

 

株価が下落して出来高が増加している場合
売りたい人が増加している。底値圏では「いくらなんでも下がりすぎ」と思う人の買いと、「まだまだ下がりそうだから怖い」そう思う人の売りが集中して出来高が増加します。

出来高単独で捉えるのではなくチャートで株価の位置を確認して総合的に捉えることを忘れずに。下値圏でローソク足に下ヒゲがでて大きな出来高があれば反転のサインだったりしますからね。

 

単純に出来高を伴って株価が上昇しているときは信頼度が高く上昇が継続する可能性が高い。

 

逆に株価が上昇して出来高も伴っているのにその後株価が下落していくようなら、売りたい人が買いたい人の数を上回ったと考えられトレンドが転換する可能性が高いと判断することができます。

 

しかし、これも必ずこうだと断言することは出来ません。そのときの相場状況、チャートの形、売りによる増加なのか、買いによる増加なのか等を総合的にみて判断する必要があります。

 

デイトレード初心者の方はチャートを見たときに下に表示される出来高を是非意識して売買してみてください。

 

出来高は特に買いたい人と売りたい人が注目する場面、売りと買いが拮抗する場面で増加します。銘柄の人気のバロメーターとして捉える以外にも、トレンドの転換点として捉えることも出来ます。

 

デイトレード初心者の方はまずはどんなときに出来高の増減が目立つのか意識してみるところから始めてみては。